Violon / SILVESTRE, Pierre et Hyppolite (2) Lyon リヨン

解説文はLVn24-13, 19と同じ。

 

この「シルヴェストル」一家も、フランス弦楽器製作の輝かしいメーカーだ。兄 ピエール・シルベストル (1801 - 1859)、弟 イポリト (1808 - 1879)。 いずれもミルクールで見習いを終えてパリに向かった。

 兄ピエールは1822年頃にニコラ・リュポのアトリエに入った。そして1824年にリュポが死去すると彼はそのまま後継者のシャルル・フランソワ・ガンのアトリエで仕事をした。

 弟のイポリトは、見習いの後1827年にパリのJ.B. ヴィヨームで働き、そこでヴィヨームの専門知識の下で重要な訓練を受け、それが彼の残りのキャリアの制作に浸透することになる。

その後ピエールが先に1829年に独立してリヨンに移住、1931年に弟のイポリトがヴィヨーム工房から合流してここに「Pierre& Hippolyte Silvestre」が設立された。主にストラディヴァリとグアルネリのモデルに基づいて構築された彼らの作品は、優れた職人技と音色を備えており、19 世紀のフランスで製作された最高級品の 1 つだ。ニスは多くの場合、アンティーク調の濃い赤色だ。 

1848年にイポリトは一度引退、兄ピエールは一人で仕事を続けたが1859年に亡くなったので、イッポリトはリヨンに戻ってヴァイオリン製作を再開した。この偉大なメゾンの経営は1865年に兄弟の甥であるイポリット・クレティアン・シルベストルに引き継がれた。そして、このSylvestre一家から輩出した有名メーカーは多数いる。

 

製作された楽器は約350で、主にヴァイオリンとチェロで主にアントニオ ストラディヴァリに沿ったモデルで作られ、非常に高品質の柔らかいニスでコーティングされている。

 

*多くのフランス製の楽器は誤解された評価のイメージがある様子を感じるが、1750年以降のイタリアンの楽器と遜色はないどころか、製作技術はむしろ優れていて音質も各国の歴代の有名な演奏家によって認められている。また、1800年頃からのイタリアン・メーカーには、ニスを含めてフランスの楽器製作に大きな影響を受けた人物が多数いることを忘れてはならないだろう。

 

*LVn24-13, 19も合わせてご覧ください。

 

No. LVn24-18

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