Violon / Vuillaume J.B. 1840-45 Paris (3)

  J.B. ヴィヨーム < 3 >

 

Jean-Baptiste VUILLAUME

1798 à Mirecourt (Vosges), France -  1875 à Paris (Ile-de-France) 

 

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 J.B. ヴィヨームは楽器製作と弓製作の両方で世界に多大な功績を残した。それぞれについては詳細な文献が多数出版されている。

 

楽器製作者としてのJ.B.は、ミルクールの歴史ある楽器製作一家に生まれ、10代から父に楽器製作を学び、20歳の1818年にパリに出た。1825年にはニコラ・リュポが活躍した同じ地区に自分の店を出し、本格的に自身の楽器の製作を開始した。その後彼の工房はパリで最も重要なものとなり、ヨーロッパをリードするようになった。各国の展示会でもメダルを受賞、1851年にはフランスのレジオン・ドヌール賞を受賞、そして大きな飛躍の時が1855年にやってきた。イタリアのルイジ・タリシオの相続人から144本もの楽器を手に入れたのだ。その中には最も有名な「メシエ・ストラディヴァリ」を含めた24本のストラディヴァリが含まれていた。

 

3,000 台以上の楽器を製作して優れた職人でもあったヴィヨームは、音響学の専門家サバールと共同で行った研究からもわかるように、優れた革新的な発明家・研究家でもあり修復家でもあり、楽器を求めてヨーロッパ中を旅した商人でもあった。このため、イタリアの偉大なバイオリン製作者の楽器のほとんどが彼の工房を通った。そしてヴィヨームはそれらの寸法を正確に測定しそれぞれの音響を研究し、それらのモデルの楽器を作った。

彼は2人のバイオリン製作者とその楽器からインスピレーションを得た。アントニオ・ストラディバリとその「ル・メシエ(メサイア)」と、ジュゼッペ・グァルネリ・デル・ジェズとそのニコロ・パガニーニ所有の「イル・カノーネ」だ。マッジーニ、ダ・サロ、ニコラ・アマティなどの他の製作者のものも製作されたが、それほど多くはない。お気に入りのモデルは「ル・メシエ」で数多く製作し、現在でも多数の一流演奏家に使われている。

また、デル・ジェスのレプリカの「本物の方の所有者が自分の楽器と見分けがつかないまま演奏会で使用した」という逸話は有名だ。

複製されたバイオリンは最終的にパガニーニの唯一の弟子であるカミッロ・シヴォリに渡された。シヴォリはニコロ・アマティ、ストラディヴァリ、ベルゴンツィの素晴らしいバイオリンを所有していたが、ヴィヨームのバイオリンが彼のお気に入りだった。

J.B. ヴィヨームの楽器の所有者は、アラール、ヴュータン、ヨアヒム、イザイからスーク、ティボー、クライスラー、ズィンバリスト、P. フルニエ、シェリング、スターン、グリュミオー、ズーカーマン、ヤン・ウク・キム、H. ハーン、マイスキーなど、数え上げるとキリがない。

 

J.B. ヴィヨーム工房には、シルヴェストル、ドゥラゼイ、ブトー、モコテル、バルべ、バイイ、などその後のフランスの弦楽器製作の重要な人物が参加していた。

 

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今回はパリから数本の提示がありました。この機会にぜひご連絡ください。

 

No. LVn24-35

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cfgrumiaux@gmail.com

 

 

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