Violon / Gand Père et Fils, vers 1850 Paris

「ガン・ペール(ガン父)」と呼ばれる父シャルル・フランソワ・ガンは、1780 年にミルクールからヴェルサイユに来た弦楽器製作者シャルル・ミッシェル・ガンの息子であり弟子だった。

彼は1802年15歳の時から1810年までニコラ・ルポに弟子入り、その後父親ミッシェルの工房に加わり、1807年から1816年の間にいくつかのヴァイオリンにサインした。

1820年に父ミシェルが亡くなると、シャルル・フランソワ・ガンは1824年に偉大なニコラ・リュポの養女と結婚し、リュポの跡を継いだ。

 シャルル・フランソワ・ガン は、フランスの主要な弦楽器製作者の一人とみなされている。 彼の楽器はこの時代のフランス楽派の典型的なもので、最も優れたものはリュポの影響を深く受けており、寛大で力強く、豊かな赤茶色またはオレンジ茶色のニスで覆われている。

 

その長男シャルル・アドルフは1845年に父フランソワが亡くなるまで父とともに働き、1855 年まで工房を担当した。 この 10 年間で、彼は美しく優れたヴァイオリンを作った。非常に珍しいため、非常に人気がある。

1855 年に、彼は弟のシャルル・ニコラ・ウジェーヌ・ガンと手を結び、家は「ガン・フレール (ガン兄弟)」となった。(その後このメゾンは世界的に有名な「ガン&ベルナルデル」になる。)

 

今回のヴァイオリンは「1850年頃」とのことで次男はまだ参加せず、父シャルル・フランソワと長男シャルル・アドルフによって作られたものになる。ラベルの「Gand Père et Fils」はその時代のものだ。

 

* LVn24-4も併せてご覧ください。

 

 

No. LVa24-9

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