さて、今回の一時帰国のために準備したE. メネッソンのヴァイオリンの写真を撮っていて改めて気がついたのですが、
「光の具合によってニスの色が変わる」という状態です。
かつて、遡ると200年以上前から様々な研究者や論文などで「ヴァイオリンのニス」について書かれてきました。「Stradivariのニスの特徴は赤い色だ」といった話は有名です。しかし、実際の演奏会などで見ると違う色に見える、といったことを感じた皆さんも多いと思います。
それで、今回はその良い例をご紹介します。
これが、標準の光で撮ったメネッソンの表板です。
そして、左側が標準よりやや暗い光の中で撮ったもの、右側がやや明るい光の中で撮ったものです。
同じ楽器でも光によってこのくらい見え方が変わります。
かつて多数の写真集が出版され、専門誌にも有名な楽器の写真が多数掲載されますが、このように「撮影された条件によって楽器は見え方がかなり変わる」ということです。楽器関係の方も、この点を改めて意識して写真類をご覧になることをお勧めします。
それにしても、Mennessonの表板は良い材木ですね!
感心しました。
オールド・イタリアンの材木にかなり似ています。匹敵する、と言っても良いか・・・。
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